たとえば Gmail で送信者情報として Gmail ではない自身のメールアドレスを使う,といった話.もっと書くと,SMTP (RFC 821 -> RFC 2821 -> RFC 5321)では RCPT TO:/MAIL FROM: コマンドでそれぞれ送信先/送信元を設定しつつも,メール本体(DATA)は RFC 822 のとおりこの中にも別途 From: と To: 等が記載できるようになっていて,その From: を書き換えるという話.ちょっとだけ調べた範囲.
- Gmail:
- From: 書き換え可能.
- そのメールアドレス用の SMTP サーバ(Host/ID/PW)の情報が要求される.
- メールで認証要求される(設定するメールアドレス宛に確認 verification のためのメールが送付される).
- Return-Path: は From: と同じ.
- yahoo.co.jp (Yahoo!メール):
- From: 書き換え可能.
- SMTP サーバ情報不要.
- メール認証有り.
- Sender: field に yahoo.co.jp のメールアドレスが含まれる.
- Return-Path: は From: と同じ.
- yahoo.com (Yahoo mail):
- From: 書き換え可能.
- SMTP サーバ情報不要.
- メール認証有り.
- Yahoo.com のメールアドレスはヘッダに含まれない.
- Return-Path: は From: と同じ.
- SMTP 送出までにかかる時間がかなり長い.
- outlook.com (いわゆる hotmail):
- From: 書き換え可能(Email aliases として.https://account.live.com/names/Manage から設定).
- SMTP サーバ情報不要.
- メール認証有り.
- Outlook.com 自体のメールアドレスはヘッダに含まれない.
- Return-Path: には <outlook_XXXXXXXXXXXXXXXX@outlook.com> といった情報が入る(複数回送ってみても同じ文字列なので,アカウントの固有識別子っぽい感じ).
追記 (2019/11/19)
outlook.com の Email alias だが,Microsoft account として登録されている他のメールアドレスは Email alias として追加できない.