マイナンバーカードとPaSoRi RC-S380があれば e-Taxでの申告が可能ということで,やってみたメモ.
申告書の提出まで
- 例年確定申告書等作成コーナーで申告書を作成しているので,昨年のデータをもとに同作成コーナーで申告書作成
- その際(初めてe-Taxを使うので)まず「利用者識別番号」を作る手順に案内される
- いろいろ試行錯誤しつつe-Taxで申告書送信
- このあたりまでは推奨環境である Internet Explorer 11 で作業 (PaSoRiをLinuxで動かす根性もないので)
- ちなみにe-Taxで申告書を提出する場合源泉徴収票等の提出(添付)は省略可能.See http://www.e-tax.nta.go.jp/toiawase/qa/kakutei/tempu01.htm. とても便利.
「e-Tax受付システム」での確認
「e-Tax受付システム」の「メッセージボックス」から提出内容を確認する.ただし Chrome on Linux でログインしようとすると「政府共通認証局(官職認証局)のルート証明書」等がなければ警告がでるので,以下で対応.
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https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/jyunbi.htmから KeyImport.dmg (Mac用のファイル)をダウンロード.
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それを適当に展開(Windows の 7-zipで展開).
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展開すると以下の DER ファイルができるので,それをまず PEM に変換.
- OSCAroot.der
- APCA2root.der
- OSCA2root.der
- APCA2Sub_ocsp.der
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DER から PEM への変換は以下.
for i in *.der ; do openssl x509 -inform der -in $i -out ${i%.der}.pem ; done
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chrome://settings/certificates の Certificate manager から Authorities に PEM (4つ)を追加.
pay-easy (インターネットバンキング)で支払い
クレジットカードでの支払も可能だが,この場合手数料が生じる(https://kokuzei.noufu.jp/参照.1万円毎82円)ので pay-easy (ペイジー)を利用.http://www.e-tax.nta.go.jp/tetsuzuki/tetsuzuki4.htm#Link2を参照しつつ「入力方式による納税手続」(つまり納付目的コードを利用)で納税する.
pay-easy で入力が要求されるのは金額の他に以下.
- 収納機関番号: 国税庁の場合 00200
- 納付番号: 利用者識別番号
- 確認番号: 納税用確認番号(e-Tax受付システムから登録可能)
- 納付区分(納付目的コード): http://www.e-tax.nta.go.jp/tetsuzuki/tetsuzuki4_3.htmを参照しつつ自身で作成(3204428でいいはず).
- (A)税目番号: 320(申告所得税及復興特別所得税)
- (B)申告区分コード: 4(確定申告)
- (C)元号コード: 4(平成)
- (D)課税期間(和暦): 28(平成28年分)
平成49年まで復興特別所得税額があるので,020(申告所得税)ではなく320(申告所得税及復興特別所得税)になるので注意 (いくつかの解説ページでは 020 を利用しているものもあるが).
「登録方式による納税手続」というのもあるらしく,この場合,e-Taxソフト等を使用して納付情報データを作成し,e-Taxに登録(納付情報登録依頼)し,e-Tax上で納付区分番号を確認するというもの.今回「e-Taxソフト」は使っていないので,この手続きはとらず.